父は毎年このイベントを楽しみにしていて、大切にしていました。
生まれ育った街で演奏するということ。
好きなミュージシャンとともにそのステージに立つこと。
気心知れたスタッフさん達や友達と会えること。
ジャズが好きな同郷のお客さんを前にすること。父にとって特別だった理由がたくさんあったのでしょう。
私も一度参加させてもらいましたが、バックステージから打ち上げまでずっとイキイキとしていて、翌日は神戸の街を案内してくれました。
その二日間、神戸にいることが誇らしそうに見えました。
家族として、父の代わりに皆様へお礼を伝えさせてください。毎年本当にありがとうございました。
父は亡くなる直前に何度も、メンバー達のことを我が子や家族のように思っていると語っていました。(真由子ちゃんとひかりちゃんと私で三姉妹なんだそうです!)
だから今年のトリビュートバンドの音のなかにも、父の面影を見ることが出来るのではないかと思います。
そして最後に私からもお礼を言わせてください。父と共演する機会を与えてくださって、本当に本当にありがとうございました。
土岐麻子