新開地音楽祭では数年に渡って、たくさんの素晴らしい経験をさせて頂きました。
自分のバンドでの演奏、そして神戸ボーカルクイーンコンテストで優勝された方々との共演、当時23,24歳くらいの
自分にとっては、ありがたすぎる機会でした。
土岐さんとのライブとしては、共演出来る機会は残念ながら無かったのですが、
ある年の新開地音楽祭のすべてのバンドが終わった後の盛大なアンコールで、
なんと土岐さんが僕をコールしてくれて、Duke Ellington の「In a sentimental mood」をDUOで演奏しました。
まさか自分が呼ばれるとは思っておらず、喜びと共に無我夢中で弾いたことを今でも鮮明に覚えています。
力みまくっていた僕に対して土岐さんがくれたアドバイスで心に残っているのは、
「ピアノは指に100%の力は要らんのや、そのかわりハート、ハートに120%くらいの気持ちをもって、
指は20%くらいでええんや」と言ってもらった事です。
いつか共演することで恩返ししたかったですが、
その後僕自身もニューヨークに拠点を移したこともあり、叶いませんでした。
また再会出来る日のために日々精進したいと思います。
土岐さん、本当に素晴らしい音をありがとうございました。
